イラストについて。 一番に出来上がったのが「キネマの街」でした。
金子みすゞは、一九二三(大正一二)年、二十歳のとき、生まれ故郷の山口県大津郡仙崎村(今の長門市仙崎)から、下関の母のもとに移り住みました。そして、この場所にあった商品館内の上山文英堂支店で働きながら、たくさんの詩を創作しました。 のちに、西條八十から作品を絶賛され、全国の若い投稿詩人の憧れの星となりました。 一九二七(昭和二)年夏、みすゞの願いがかない、師と仰ぐ西條八十と、下関駅(旧下関駅)で運命的な出会いをしました。